悪夢
なかなか寝付けなかったがやっと2時くらいになって夢を見た
夢の中で俺は今いる部屋と同じ自分の部屋にいる
夜中になって何故か俺の部屋にいたお母さんと弟は自分の部屋に退散していく
俺が寝ていると弟がベッドを占拠していることに気がつく(弟は俺の物をすぐ気に入るやつで俺の部屋も気に入っている)
二人で寝るにはベッドはあまりに狭いので仕方なく弟を追い出す
だが気がつくと戻ってきて俺を足のほうへどかし俺のベッドを使っている
俺自身はというと眠くて目すらまともに開けられないし思考が鈍って抗議してもろれつがまわらない
そして弟が俺の胸に何かを置いていって重くて仕方ない
その内喧嘩をしたのか投げ飛ばされたのか
ふと充電中のケータイを背中で潰したような感覚が走った
ついに俺はキレて弟を出すと弟はあっさり逃げるように部屋を出た
だが悪いことをしてどうしよう 誤魔化せるだろうか といういつもの表情をしていた
さすがに少しは目が覚めて
ケータイの安否を確認すると…大破している
本当なら今怒るところだが夜中だし眠い
再びベッドに戻って仰向けになるが体が重い
あまりの違和感に手をあててみると
何か1㎏くらいの重しがある
そういえばさっき弟が何か置いていたな そう思いながら重しをどかす
何とかどかしてもう一度手を当てたとき俺はゾッとした
とっさに上半身をお越し確認しようとするが
その瞬間胸にあったきずか(穴)ら音をたてて血が吹きだした
そして俺は理解した
弟は何かの弾みで俺に怪我をさせ途中からはそれを隠すために心配で俺のそばにいた
この重しは止血の役割を果たしていた
そして
今の俺にはこれ以上動く力がない
かといって重しを再びのせる力もない
ケータイは壊れてしまった
弟は多分朝まで怖くて来ないだろうし今の状態を知らない
死にたくない
が
俺は血だらけの手で傷を押さえたままそこに倒れた
血が広がる
今は夜中
口の中に血が登ってくる
そこで目が覚めると
俺は夢と同じ場所で同じように胸を押さえて寝ていた
口の中の血の味はまだ残っていて
傷があった場所は相変わらず痛くて
まだ夜中だった
2012.09.06 | Comments(0) | Trackback(0) | ★ 燐